Fra Danmark

デンマークに留学中の日本人大学生がいろいろつぶやきます

日本人に英語はやっぱりむずかしい

「英語勉強するの大変だったでしょ?」って日本語を勉強するデンマーク人たちによく聞かれます。うーん、、、まあ簡単ではなかったかな。

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APU(日本の国際系大学)に入学して最初に直面したのが語学の問題でした。外国人留学生や帰国子女と比べれば、自分の英語力は非常に劣っており、コンプレックスを感じるようにもなっていました。

 

今回は日本人が英語を勉強すること、日本語が母国語であることの意味について、考えてみようと思います。 

 

そもそものハンデ

英語を勉強するにあたって、日本語が母国語であることはハンデになっていると、つくづく感じます。「language」の画像検索結果 

 アメリカの外務職員局の調査によると、アメリカ人がフランス語、スペイン語など欧米圏の言語をマスターするには約600時間で済むが、日本語や中国語、アラビア語などは難しく、2200時間が必要だとしています。

 

また反対に、日本人が英語を習得するのにも2000時間程は必要であると言われています。

 

これなら、日本人にとって英語が難しいといわれるのも納得ですよね。 

 

英語が上手なヨーロピアンたち

私が現在留学しているコペンハーゲン大学には世界中からの留学生が集まりまっています。英語圏外からの学生ももちろん多く、「あのこ英語うまいな〜」って思うとき、大抵その学生は英語と似ている言語圏の出身であることが多いです。

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この傾向から見ても、英語の勉強しやすい母国語はやっぱり存在するようです。

 

デンマーク人も英語はペラペラ

英語がとっても上手なデンマーク人たちの母国語、デンマーク語は文法は英語と文法がほぼ一緒です。

 

小学校から英語教育があること、テレビも英語が多い等、様々な要因が考えられますが、母国語が英語と似ていることは、彼らが秀でて英語ができる要因のひとつだろうと私は考察しています。

 

日本人としての苦労

文字も文法も全く違う日本語が母語で、英語を勉強した私は未だに英語で苦労することが多々あります。他の多くの日本人留学生も同じ思いをしているようです。

 

英語で苦労している身として、最近よくデンマーク人たちを羨ましく思います。

幸福度の高いしあわせ

国連調査による世界幸福度ランキングでは常に上位にランクインしているデンマーク。今回は「幸福度の高いしあわせ」とは何なのか考えてみたいと思います。

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個人的には、デンマークの「幸福度が高い」という事実にすごく納得しています。住んでいて肌で感じる幸せの国。日本とは全く雰囲気が異なり、街ゆく人みんながニコニコしていて「幸せそうだな」ってよく思います。

 そもそも幸福度とは

幸福度の評価方法は研究機関によって様々ですが、デンマークのHappiness Research Instituteでは「Trust(信用)」「Security(安全)」「Wealth(豊かさ)」「Freedom(自由)」「Democracy(民主主義)」「Civil Society(市民社会)」「Balance(バランス)」これら7つの要素が幸福を生み出すと考えられています。

epmk.net

 

治安はとっても良いし、所得による格差もほとんどありません。何より、デンマークの特徴的な点は低所得者層の幸福度であると言われています。幼稚園から大学まで学費無料な上、医療費に関しては外国人留学生でも全額無料。日本とは異なり、「貧しいから」といって苦しむことはない国なのです。

 

さらに日本との違いは労働時間にもあるでしょう。なんとデンマーク、法律で労働は週37時間までと定められる程、労働時間が極端に短いです。9時出社の16時退社という人が多く、日本と比較すれば残業もほぼないに等しいです。それでいて、平均年収約530万円ほど(European Union, 2017)。とてもコスパがいいですね。

 

デンマーク的な考え方

つい先日、デンマークの国営放送(DR)で日本の労働時間が報道されてしまったようで、「日本人って頭おかしいんじゃないの?」とか「なんのために生きてるの?」「それって幸せ?」ってよく聞かれるようになりました。

 

そもそもの根本的な考え方が日本人とは全く異なっており、デンマーク人の多くは「幸せになるため」に生きているという認識を抱いています。仕事はさっさと終わらせて、家族や大切な人と過ごします。

 

言い換えれば、大切な人と過ごすために働いています。かといってデンマーク人は仕事をおごそかにしているわけではなく、GDP国内総生産)は世界第6位で日本の約1,7倍に値します。(ちなみに日本は29位でした)

 

 参考URL : 世界の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキング - 世界経済のネタ帳

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だからこそ、仕事に殆どの生涯を捧げる日本人的な生き方は理解されないみたいです。「たくさん働くこの精神が今の日本を作り、発展を支えてきたんだ」って説明したら、「ずいぶん変わった国なんだね」って笑われました。 

 

「幸せになるために働く」って正直考えたことなかったかな。。。

 

 でもみんながみんなが幸せで、それによって治安もよくなって、かつ仕事の効率も上がるのであれば、、、、

 

それって素敵なことですよね。

 

デンマークからこんにちは

デンマークに留学を初めてもう半年。渡航前は不安でいっぱいっだった初めての留学でしたが、意外とすぐ馴染めました。その理由は色々ありますが、今回はデンマークに住んで良かったことをまとめたいと思います。

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コペンハーゲン大学の芝生でくつろぐデンマーク人たち

デンマークに住んで良かったこと ①人がとっても優しい

 初めて住む国で戸惑うことがたくさんあったけど、その度にそばにいるデンマーク人たちが助けてくれました。

もともと穏やかな国民性で知られるデンマーク人ですが、本当に親切で穏やかな人たちが多いです。乗り換えがよくわかんない時、デンマーク語が読めなくて必要なものが買えない時、ちょっと声をかければ、外国人であることに気づき、親切にみんな教えてくれます。

 デンマークに住んで良かったこと ②英語がどこでも通じる

 ヨーロッパで最も英語教育に成功した国の一つと称されることもあるくらい、デンマークでは英語が通じます。特に都市部のコペンハーゲンでは外国人労働者も多いため、英語が話せないひとはほぼいません。

コペンハーゲン外へ出ると、おじいちゃんおばあちゃんは英語が話せないことがたまにありましたが、彼らは話せなくても基本的にこちらの英語を理解はしてくれます。

もともとデンマーク語話者は少ないため、普通科でないIT系や芸術系の高校へ進学すると、教材が英語しかなく、それに伴い授業も英語で行われることが多いのだそうです。

人口約570万人(日本の北海道と同じくらい)のデンマークはとっても小さな国で、多くのデンマーク企業は海外進出するため、デンマークにとって英語は不可欠な要素なのです。そのため、デンマークの小学校では英語の比重が一番大きいのだとか。 

しかも、デンマーク語は英語と文法がほとんど同じであるため、日本語を母国語とする日本人たちよりも、圧倒的に英語は習得しやすそう。うらやましい限りです。

特にデンマークで高等教育機関に進学する際、多くの論文を英語で読むことになるため、英語のrequirementが課されます。だからデンマーク人大学生はみんなとっても流暢な英語をみんな話すのです。

デンマークに住んで良かったこと ③治安が良い

近年ヨーロッパ諸国では多くのテロが発生しており、“ヨーロッパは危ない” というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかしながら、デンマークは世界的に見てもダントツで治安が良い方です。

Global Peace Index(2016)の治安のいい国ランキングでは、1位のアイスランドに次いでデンマークは2位でした。ちなみに日本は9位だったので、日本よりも治安が良いと評価されています。

確かに、ニュウハウンをはじめとする観光地でのスリはよく聞きますが、深刻な事件やテロは他のヨーロッパ諸国と比べれば圧倒的に安全と言えるでしょう。

 

まとめ

以上、私が個人的にデンマークを留学先に選んで良かった理由、住みやすさについて綴ってみました。北欧に興味あるひと、今後デンマークに留学しようか考えている人の役にたてれば幸いです。

 

参考文献

 Global Peace Index (2016)

http://visionofhumanity.org/app/uploads/2017/02/GPI-2016-Report_2.pdf